この時代に生きていると当たり前のように感じるかもしれないですが、経営者としていまの技術革新のスピードを把握しておく必要があります。ここでは僕らの世代における技術革新のスピードの”凄さ”について触れていきますね!
技術革新の例
例えばみなさんが利用しているスマートフォンを例にあげましょう。
人類が誕生したのは約500万年前。(諸説あり)
電話が発明されたのはたった約150年前。
世間に普及し始めたのは約70年前です。
人類の誕生がぴったり500万年前と仮定すると、499万9930年という人間の歴史のほとんどの間は電話が無い生活をしていたんです。これって凄くないですか?
そして携帯電話として人間が持ち運べる大きさになったのはたった約30年前。持ち運べると言っても肩にかけて持ち運ぶようなもので重量は3kgもあったそうです。
もちろんインターネットなんて使えず、一般の方が携帯電話でインターネットを使うようになったのは約20年前にすぎません。
僕らがいま使っているスマートフォンが出てきたのは約15年前。さまざまなことをスマートフォンでできるようになりました。昔の人からすると、ドラえもんの道具にあってもおかしくないと思える品ですね。
そしてまだまだ技術革新と普及が進んでいる最中。決済アプリも普及し始めて財布を持たなくても買い物ができるようになったのは、ほんのここ数年の話です。
この流れですと、おそらく近いうちに実物の紙幣や硬貨を持つということは、ほぼ無くなると予想がつきます。
上記は電話の例ですが、技術革新は他の至るところにも見られる光景です。
狩りや農作をしてほとんど変わらない生活様式を数万という世代を通して生きてきた人類が、この1世代の中で大きく生活様式を変えて生活しています。
そんなすごい世界にたった今生きているのが、僕らなんです。
将来、世界はますます技術革新していく
この流れを見てわかるように、今後もますます技術革新は進んでいきます。
自動運転・ロボット・IoT・VR・ARなどは現在も開発が進んでいて短期間に新しい製品が続々出てきています。
そのほかにもAI・ブロックチェーン技術など、現状はアーリーアダプターのみが注目しているだけで世間が追いついてきていない分野に関しても、今後数年掛けて飛躍的に伸びていく領域だと考えています。
ここで注目すべきは全てインターネットを通じたネットワーク網ありきの技術革新がほとんどだと分かります。
その技術革新のど真ん中にあるインターネットについても、技術革新が進んでいる真っ最中なんです。
インターネットが本当の意味で世界中で使えるようになる
こんなに技術革新された現在でも一歩海の上に出るとインターネットは繋がりません。
地球上の海の表面積は7割を占めるので、現状は地球の7割の場所でインターネットは使えないということになります。
また山奥だったり発展途上国でもインターネットを使うことができない地域が多く存在することを考えると、地球上で8~9割の場所でインターネットは使えないのではないのでしょうか?
現在、衛星を用いたネット網の構築が実際に行われようとしていて、それが実現するとインターネットが繋がらない場所でもインターネットに繋げられるようになります。
近い将来、本当の意味で地球上のどこでもインターネットを使えるようになり、もっともっとインターネットを活用したサービスが展開されるでしょう。
例えば、空飛ぶ車が雲の上を飛び、その運転はインターネットを通じて自動運転制御される。そんな未来もそう遠くはないはず。
通信速度がもっともっと早くなる
私が子供の頃、文字列とちょっとした画像のみのサイトしかありませんでした。
そのうち動画を見れるようになったのですが、10秒程度の動画をダウンロードするのに数時間待ってやっと観れたという経験をした思い出を持っている方もいるのではないでしょうか。
それが今では10秒程度の動画のダウンロードが数秒でダウンロードできます。それどころかダウンロードしなくてもストリーミングで動画を観ることができてしまいます。(通信が追いつかずストリーミングで動画再生というのは昔では考えられませんでした)
今でも不自由なく使えるインターネットですが、その通信速度は10年毎に100倍速くなっていて、今後は4Gから5Gへ移行し通信速度が更に早くなることで、生活がより便利になっていくと言われています。
例えば5Gにより普及すると考えられる例が生体認証技術。
瞳や静脈といった生体認証は情報量が多く4Gでは対応できませんでした。それが5Gへの移行によりリアルタイムでの生体認証が可能になります。
そのため5Gが広がれば多くの製品で生体認証を取り入れられるようになり、将来的には全ての扉は生体認証対応となって鍵を持ち歩くといったことが無くなる時代が来るのではと考えています。
そう、インターネットの高速化により不可能が可能となり、高速な回線を生かしたサービスが生まれ、生活様式が一変する可能性を秘めているのです。
経営者が技術を知らないと言ってられない
私は今までたくさんの会社の社長さんと会ってきました。
その中で経営者は営業出身の方がとても多いということに気付きました。
そしてその方たちが口を揃えて言うことは、「ITはピンとこない」というのです。
経営者はサービスを形にして市場に提供していく必要があります。なのに今後飛躍していくITの分野に対し”ピンとこない”ということはどういうこと!?!??
新しく事業をしてみたが実は時代遅れなことをしていた、ということが多々起こってしまうのは、このピンとこない中を手探り状態で経営している方が多いからかもしれません。
そう、今は経営者は技術を知らないとは言ってはいられない時代です。
(ちなみに参考ですが、投資ファンドもITの分野はピンとこないところが多く、サービス内容では判断できないので「あのファンドが出資したから自分たちも出資しよう」というような流れがあるようです)
今後、経営者としてITの分野を知っていく必要があり、まさにその分野に関わっているエンジニアというのは経営者としての素養が備わっているんです。
僕らはエンジニア経営者として今後も新しい技術は追っていくと共に、この流れに乗って自分たちも新しい技術を作りだしたり普及していくための活動をしていき、もっと生活を豊かにしていくための活動をしていきましょう!