エンジニアが経営者(右側)を目指していくためのステップ

エンジニアが経営者(右側)を目指していくためのステップ

ここではエンジニアが経営者(右側)になるためのステップをざっくり解説していきます。

「E→S→B→Iって何?」という方はまずは以下を読んでみて下さいね。
エンジニアが経営者を目指していくべき理由も解説しています!

ここでの大前提は低リスク

まず、経営者を目指していく中での私の決めゴトがあります。
それは低リスクで確実に経営者を目指していくということです。

もちろん高リスク高リターンを目指すのも一つだとは思います。

しかし私の経営者仲間の中にはキャッシュフローが生まれない間も事業投資をし続け大きな借金を作ってしまい数年経っても未だに復活できていない、、、という人もいます。その経営者仲間は営業力も行動量も人徳も凄くある方なのに、突っ走りすぎてしまって再起不能になってしまっていて、非常にもったいないなと感じています。

そのためこのサイトでは前提条件として、低リスクで確実に経営者になって頂くという観点でお伝えしていきます。

でも、、、“低リスク”というのは”ラク”とは違いますからね!

成功するまでモチベーションに左右されず、やるべきことをやり続けるというという忍耐強さも必要になります。
その際、やりたいやりたくないでやることを選びがちな人は注意。モチベーションが下がった際に「あれ、これはやりたいことじゃないのかもな」となりがちです。中途半端に散らかっていくだけで成功は遠のいていきます。

再起不能とならないよう低リスクに確実に経営者を目指すこと。

“低リスク”は”ラク”と同じ意味ではない!

「勉強してから起業しよう」は捨てること

起業を目指している方によくありがちなのが「起業するために勉強中です!」と言っている人たちがいます。

心から言います。“勉強してから起業しよう”という考えは捨てて下さい!

私の周りでも”勉強してから起業する予定”の人たちがいるのですが、そのような人の共通点は何年経っても起業していません、、、

ちなみに大前提で掲げている”低リスク”は”リスクを取らない”ということではありません。
勉強が足りないと言い続けて起業しないというのは”低リスク”ではなく”リスクを取らない”に当たります。

市場も会社に求められる環境も法律も、刻一刻と変わっていっているんです。机上で学んでいることはムダになる可能性も大いにあります。

どんな経営者でも学びながら・試行錯誤しながら経営をしているんです。実践が最大の学びなんですよ!

勉強してから起業しようと思わず行動していく中で学べ!

エンジニアが経営者になっていくためのステップ

会社員から右側を目指していくために、以下のように働いているクワドラントを変えていく必要があります。

①E:会社員(Employee) → S:自営業者(Self Employee)
②S:自営業者(Self Employee) → B:ビジネスオーナー(Bussiness owner)
③B:ビジネスオーナー(Bussiness owner) → I:投資家(Investor)

エンジニアであれば以下の方法でステップアップしていくことはそれほど難しいことではないはず。

[ステップ1] まずはフリーランスで仕事をする(E→S)

EからS

ほとんどの人はどこかの会社に属し一生を会社の看板を頼りにビジネスを進めていくこととなります。
中には、自身は大したことを成し遂げていないのに「下請けのクセに!」と自分の立場を使って横暴な態度を取り、他人の功績を自身の功績のようにして上にのし上がることを考えているような人もいますよね。

でもこの記事を見ているみなさんは、会社の看板を利用してやろうなんて考えず、自分自身の力で社会を動かすような人間になりたいと感じているはず。

そんなあなたは、ぜひ経営者を目指すべくまずはフリーランス(S:自営業者(Self Employee))を目指していきましょう

エンジニアであればスキルをつけてフリーランスとして自分の看板で稼げるようになっていくことが経営者としての経験を手に入れるための近道となります。
例えば約書のやり取りや営業での駆け引き、役所手続きや危機管理等も会社員で働いている時には経験できないような経験をフリーランスでできます。その経験は法人を立ち上げた後の経営者としての活動に役立っていきます。

そして、起業するということに対してハードル高く思っている方であれば、実際独立して活動してみると「独立ってこんなもんか」と思うはず。
そう思ったらあとは会社を作ることに対しても抵抗感なく進めていけるはずです。

以下のステップではリスクを低く抑えながらフリーランスとして活躍できるようになるためのステップを解説していますので参考にしながら進めてみて下さいね!

[ステップ2] 次に会社を作る(S→B)

SからB

エンジニアとしてフリーランスで安定的に稼げるようになっていようになった場合は会社を作っていきます。会社を作っただけではまだS:自営業者(Self Employee)です。

人を雇い入れていき自分の時間を使わずに収益を上げていける柱も作っていきます。ここまでできればB:ビジネスオーナー(Bussiness owner)の仲間入りとなります。

会社を作る目安

会社を作る目安としては営業活動に苦労したかそうでないかは大きい判断材料です。
半年~1年程度フリーランスとして活動していると営業活動をするタイミングが複数回出てくることがあると思います。
需要のある技術力と人間力を持っているエンジニアの場合は営業活動にはそれほど苦労せず案件を獲得できるのですが、もし現時点で営業に苦労してしまっている場合は今後の市場の動向により案件を獲得できず無収入になってしまうというリスクがあります。

そんな方はもう少しフリーランスとして技術を磨いて経験を積み、場合によっては会社員に戻ることをオススメします。
ただし会社員に戻ってからも経営者になることは諦める必要はありません。自分に足りないことが見えてから会社員に戻ってから働くのと何となく会社員をやっていたのでは、同じ仕事をしていても成長度合いは全く変わっていると思います。成長した自身で再度フリーランスとして活動していきましょう。

またSESの場合、2~3カ月で案件が頻繁に変わってしまう方も注意。
クライアントからの信頼を得られるような生産性や動きを取れていない可能性もあり、案件獲得はできても案件継続できず…ということが続くと案件が徐々に取りにくくなっていきます。

もし腕に自信のある方や既に絶大の信頼を勝ち取っているクライアントがある場合は、フリーランスになると同時に会社を立ち上げてしまっても良いでしょう。
実際に私は確実に継続してくれるクライアントがあったためフリーランスになると同時に会社を立ち上げました。

会社を作る時の目安

・営業活動には苦労せずに案件獲得できている
・長期のスパン(半年以上)のスパンで案件に携われている

        or

・収入が途絶えないという確信がある

なぜ会社を作るのか?

「会社を作る目安は節税効果が出る年商1,000万円を超えてから」と解説しているようなサイトも見かけます。しかしここの目的は節税ではありません。

大きな目的は、経験人脈会社の信頼獲得です。

<経験>

会社を作ることで必要な役所手続きや法人としての契約の仕方、そして法律等を業務をしながら対応していくような場面が多々あります。この経験は経営者になっていくに当たって早めに掴んでおかないといけない経験です。

<人脈>

会社員時代と比較し会社の代表になった際には関わる人脈は大きく変わります。
経営者の方の紹介も多くなりますし、経営者のみのコミュニティに入ることで多くの経営者と会話しビジネスのノウハウも学ぶことができます。
私自身は勉強のために高いセミナーにも参加した経験を多々持っているのですが、今まさに最前線で切磋琢磨しながら仕事をしている経営者の話を聞く方が価値もあるし凄く刺激を受けるなと感じています。

<会社の信頼>

「会社を作る前に会社の信頼?」ってなりますよね。
創業されたばかりの会社というのは、正直言って会社としての信頼は皆無です。
法人としての契約が取れない・営業しても取引先として相手にしてくれずアポも取れない・銀行がお金を貸してくれない・会社でクレジットカードも作れない、、、という状態です。

しかし会社を作って数年、黒字の状態を続けていると全く状態は変わります。

私の場合、会社を作ってすぐの頃は採用もうまくいかなかったのですが、営業・事務のような間接部門と呼ばれる人は雇わず私自身もSESでクライアント先に常駐していたこともあり毎月黒字の状態でした。

すると時間が経つにつれ、取引先の与信も通るようになるし、営業した時にアポが取れるようになります。また銀行からは「金利安くするので借りませんか?」と逆に提案があったり、クレジットカードもプラチナカードへ招待状が届くようになりました。(金融機関の対応は本当に分かりやすい 笑)

会社としての信頼が積みあがるまでは数年という時間が掛かるので、早めに会社を立ち上げておくというのは重要な要素の一つです。

会社を作るとリスクがあるんじゃないの?

会社を作る時のリスクは少ないと20万円程度、会社のHPなど外注する場合でも最大50万円前後のリスクでしかなく、フリーランスとしてうまく回っている人にとって再起不能になるような金額ではありません。
むしろもっと大きく事業を展開していきたいという人にとって、会社を作らないことによる機会損失の方が大きいと私は思います。

会社を作るメリットはリスクに比べて非常に大きい

会社で運営する事業

作った会社で運営する事業は、まずはSES事業です。
SES事業とはエンジニアを雇って準委任契約(SES)で企業に常駐してもらい収入を得る事業のことです。

SES事業をすると聞いて「えっ?」という人もいるかもしれませんが、会社としてSES事業をすることによるメリットはかなり多いです。
もちろん受託開発でも良いですし他の事業で会社を確実に成長させていけるものがあればそれでも構いません。しかしそうでない場合は低リスクで将来を見据えた事業としてSESの事業をオススメします。

SESのメリット1:会社のキャッシュフローが安定する

SESの市場は拡大していて、経験年数が3~5年以上あるエンジニアであれば案件に困ることはほぼありません。しかも月々ストック型で収入が入ってくるビジネスモデルなのでキャッシュフローが安定しやすいです。

受託開発の場合ですと納品物に何か不具合があった場合に修正対応のために余分な人件費がかかってしまい結局赤字になってしまうということも多々見られます。
SESと受託のリスクの違いもまとめているのでぜひ確認してみて下さい。

また自社の社員を抱えずに協力会社のエンジニアのリソースを使うということもできる場合がありその場合のリスクは最小限に抑えられます。しかし次に挙げるメリットのことを考えると自社で社員を雇用していく方が良いと考えられます。

SESのメリット2:新規事業をする際の人員確保と収益が確保できる

SES事業のために関わってくれるエンジニアが増えると、先ほどもお伝えした通りSESで安定的なキャッシュフローが構築されるようになってきます。それに加えて重要なメリットが貴重なエンジニアのリソースの確保がSES事業によってできているという点です。

何か事業をする際、リソース確保のために新たに社員を確保したり外注したりする必要があり、その人件費などの費用については自己資金を使ったり銀行から借り入れをしたりファンドに出資してもらうなどのリスクを取ってサービスの開発をしていく必要があります。
しかしそのお金も尽きたら解散するしかなくなってしまいます。もしそこで返済しないといけない多額の借金ができてしまったとしたら再起するための時間もかかってしまう場合も大いにあります。

SES事業としてエンジニアを抱え、しっかりしたキャッシュフローを確保できていたとしたら余剰資金で新しいことを始められるため借金を抱えることは無いですし、最も苦労するエンジニアの確保はしやすい状態にあるので新規事業の開発もスムーズになります。

SESのメリット3:SES企業のバイアウトは難しくない

あまり知られていないことだと思うのですが、SES事業をやっている会社はバイアウトしやすい傾向にあります。SES会社の買い手としては、同業であるSES事業をしている企業も買い手候補になりますし、まったく別の事業を自社サービスとして展開しているような会社も買い手候補となります。

私が会社をバイアウトした相手方の会社(買い手)の例ですが、自社サービスのシステムを外注していて費用がかさんでいるため自社内で開発リソースを確保しようとしていました。
そこでSES事業でも黒字だった私の作ったSES会社を買収することで、買い手も少ないリスクでエンジニアのリソースを確保することができました。

このメリットは大きく、買い手の会社としては自社サービスの開発がスムーズになっただけでなく当時のエンジニアの目線からしても、買い手の会社の自社サービスの開発を社内で作業できるようになったことでSESだけの事業ではなくなり、働き方の選択肢が増え非常に良い選択だったと感じています。

上記の通り経営者目線で将来的な展開を考えると、SES事業はメリットは非常に大きいのです。

以下のステップでは会社を作り低リスクで運営していくためのステップを解説していますので、フリーランスになったエンジニアの方はこのステップに進んでみて下さいね!

[ステップ3] 作った会社で新規事業をするかバイアウトをするかを決める

会社を運営していく中でいろいろな事件が起こったり時にはメンバーと衝突することがあるかもしれません。それは当たり前です。前に進んでいるからこそ向い風を感じますし、向かい風が強いということはそれくらい速いスピードで走っている証拠です。

そんな環境で会社を運営していくと、あなたは頭を最大限グルグルまわし続けることになります。そしてそのうち自分が進んでいくべき方向が徐々に見えてくる瞬間が必ずあります。

そうなった時、その進むべき方向に向かって、自身で作った会社で新規事業を起こすか、それとも自身が作った会社をバイアウトしてできた資金で新たに事業を作るかをあなたが選択することができるんです。

自身が作った会社と理念が合致していて、その時の社員たち共有できるような方向性であればその会社で新規事業を作っていく方向で問題ないと思います。

しかし会社を創業した当初の自分と会社を運営していく上で成長した自分とで、方向性に大きな乖離がでていることも多々あります。

そうなった場合はいったん会社をバイアウトすることも視野に入れて行動していきましょう。

自身が作った会社をバイアウトして新規事業は別でやる場合
→ステップ4へ進む

[ステップ4] 作った会社をバイアウトをする

BからI

作った会社をバイアウトすると決めたらバイアウトへ向けて動いていくことになります。ここではバイアウトするためのステップを解説しています。
バイアウトする上でしておいた方が良いこと・しない方が良いこともここで解説していきますのでバイアウトを視野に入れている方も含めて読んでみて下さいね!

右側にいくことができたら…

右側にいくことができたらぜひ取り組んで欲しいことがあります。
こちらにまとめていますのでぜひ読んでみて下さいね!